GUIDE — 2-1
バリュー棚卸し 完全解説
必要勝率(ピラー1)は合格ラインを引きました。それを超えているかを知るには、相手のベットの中身を数えるしかありません。 まずは「あなたに勝っている手(バリュー)が何コンボあるか」——棚卸しの前半です。
1バリューとは「呼ばれても勝てるから打つ手」
相手がバリューベットするのは、あなたがコールしても自分が勝つと思っているから。 つまりバリュー=あなたのキャッチャーに勝っている手。これを盤面とラインから列挙し、 Combo Counterで鍛えたコンボ計算で数えます。
BOARD
あなたがQJ(トップペア)でリバーに直面。相手の「Qより強い手」を数える:QQ(3)・88(3)・33(3)・Q8s(2)・87s(?) …
2ラインに矛盾する手は数えない
棚卸しの肝は「そのラインで本当にそこにいる手か」。 フロップでレイズしていない相手が今さらセットを主張するのは不自然——ライン監査(2-3)の視点をここでも使います。
例: CO オープン→フロップCB→ターンチェック→リバーベットのライン
- 1.セット: ターンでチェックは不自然だが一部あり得る → 控えめに数える
- 2.トップペア: このラインに自然 → 主力バリュー
- 3.オーバーペア: プリでレイズ、フロップで打つのが普通 → 一部
答え: ラインと整合する手だけを、コンボ数で積み上げる
3実際の数え方 — Combo Counterの実戦適用
各バリュー候補をコンボ数で足すだけ。ボード・自分の手のブロッカーで削るのも同じ要領です:
Q83-2-7でQQ・88・33のセット
- 1.各ボード1枚死 → C(3,2)=3
- 2.3×3種
答え: 9コンボ
+Q8s・87s(2ペア/ストレート)
- 1.Q8s: 各1枚死 → ~2
- 2.87s: 各1枚死 → ~2
答え: +約4 → バリュー計13前後
あなたの手(QJ)が持つブロッカーも忘れずに。Qを1枚持つので相手のQQ・Q8sはさらに減ります。 この「自分の手で相手のバリューを削る」感覚が、次のブロッカー技(3-1)に直結します。
4ひっかけは、この3つ
- 罠1: 到達しないバリューを数える
フロップでレイズされていないのにセットを満額計上。ラインに合わない手は割り引く。
- 罠2: 自分のブロッカーを忘れる
あなたのQJはQを1枚消す=相手のQ絡みバリューが減る。数え漏れは降りすぎを生む。
- 罠3: 引き分け・格下も数える
バリューは『あなたに勝っている手』だけ。同ランクのチョップや格下は含めない。
5実戦でこう使う — 半分の棚卸し
バリューを数えたら、棚卸しはまだ半分。次はブラフ(2-2)を数え、ブラフ ÷ (バリュー+ブラフ) であなたの勝率が出ます。 それを必要勝率(1-1)と比べれば、コール/フォールドが数字で決まる—— バリュー棚卸しは、その分母の片側を埋める作業です。
6ストリートごとにレンジは細る — 漏斗で見る
バリューを数えるとき、相手のレンジは各ストリートで漏斗のように絞られていることを思い出してください(Combo Counter 3-3)。
| ストリート | 相手のバリューに起きること |
|---|---|
| フロップ | 広い。当たった手+ドローが混在 |
| ターン | 当たり続けた手が残り、外れが撤退 |
| リバー | 打ち切れる強さだけ=バリューは凝縮 |
リバーで打たれるバリューは「3ストリート撃ち切れた手」だけ。フロップの広いレンジのまま数えるとバリューを過大計上して降りすぎます。常に「このリバーまで、このラインで到達した手か」を問う。
7ブロッカーで自分のバリュー読みを削る
自分の手が持つカードは、相手のバリューを物理的に減らします。これはCombo Counterの自手ブロッカーの実戦適用です。
あなたがQを1枚持つ → 相手のQQ・Q絡み2ペアが減る
トップペアQでコールを考えるとき、あなたのQ自体が相手のバリューを削っている
