GUIDE — 1-2
コール/3betレンジ 完全解説
オープンした側だけでなく、受けた側のレンジも置けなければ読みは完成しません。 コールで受けるのか、3betで返すのか——受け方でレンジの形が決まる。 特に3betの「分極」を理解すると、相手の強さの分布が立体的に見えてきます。
13betは分極する — バリュー+ブラフ
現代の3betは両極(ポラライズ)です。 最強のバリュー(QQ+・AK)と、ブロッカー付きのブラフ(A5s等)を混ぜる。 中間の手(99・AJ等)は3betせずコールに回すことが多い。
| 3betの中身 | 役割 |
|---|---|
| QQ+・AK | バリュー(4betされても戦える) |
| A5s・A4s等 | ブラフ(Aブロッカー+ホイールの芽) |
| 99・AJ・KQ | コールに回す(3betには弱い中間層) |
2BBのディフェンスは極端に広い
BB(ビッグブラインド)は既に1bbを入れているため、 コールに必要なオッズが良い。だからディフェンスレンジは非常に広く、スーテッド・コネクタ・弱ペアまで含む。
ただし代償があります——BBは常にOOP(位置不利)。 フロップ以降を情報が少ないまま戦うので、広いけれど「弱く広い」レンジ。 この「広いが弱い」性質が、CBが効きやすい理由(2-1)につながります。
3コールで受ける手の性質
3betせずコールで受ける手は「強すぎず弱すぎない中間層」+「セットマイン狙いの小ペア」。 相手のオープンレンジに対して、ポットを膨らませずに見に行きたい手です。
| 受け方 | 典型的な手 |
|---|---|
| 3bet | QQ+・AK(バリュー)+A5s等(ブラフ) |
| コール | 99-22・AJ-AT・KQ・スーテッドブロードウェイ |
| フォールド | それ以下 |
4ひっかけは、この3つ
- 罠1: 3betをバリューだけと読む
「3bet=AA/KKだけ」で降りすぎる。ブラフ枠(A5s等)があるから相手は降りきれない。
- 罠2: BBのコールを狭く読む
BBは既に投資済みで広くディフェンス。BBのコールを『強い手だけ』と誤読すると当たりを見誤る。
- 罠3: コールレンジに最強を含める
AA/KKは普通3bet。コールレンジは中間層が中心で、最強はキャップしている。
5実戦でこう使う — 2人のレンジを同時に置く
プリフロップが終わった時点で、あなたは「オープン側のレンジ」と「受けた側のレンジ」の両方を頭に置きます。 COオープン→BBコールなら、CO27%とBBの広いディフェンス。 この2つのレンジが、フロップ以降の絞り込み(2-x)の出発点になります。
特に3betポットは両者のレンジが狭く強いので、 その後の読みが立てやすい。逆にBBディフェンスの広いポットは、絞り込みに手間がかかります。
6受け方は3種類 — フラット・3bet・スクイーズ
オープンへの受け方は、コールと3betの二択ではありません。誰が何人参加したかで3つの受け方に分かれ、それぞれレンジが違います。
| 受け方 | 状況 | レンジの性質 |
|---|---|---|
| フラット(コール) | オープンに1人でコール | 中間層+小ペア。IPなら広い |
| 3bet | オープンに直接リレイズ | 分極(バリュー+ブラフ) |
| スクイーズ | オープン+コーラーの後の3bet | より強く・より分極(挟み撃ち) |
スクイーズが強いレンジになるのは、2人を同時に降ろす必要があるから。コーラーの存在がポットを膨らませているので、生半可な手では仕掛けられません。「オープンに3bet」と「スクイーズ」を同じレンジで読むと、後者を過小評価します。
74betレンジとSBの特殊性
3betの先には4betがあります。4betも分極で、バリュー(QQ+・AK)+少数のブラフ(A5s等、5betオールインされても痛くない手)。3betに対してどこまで押し返せるかで、相手の強さがさらに絞れます。
そしてSB(スモールブラインド)は特殊。常にOOP確定で、BBだけを相手にする局面が多い。そのため「レイズ or フォールドの純粋戦略」を採る人と、「リンプ(コール)を混ぜる」人に分かれます。リンプを見たら、その人のSBレンジ構造を読み替える必要があります。
